◆売れ筋商品カタログ情報◆　上質の冬物商品を値頃価格で提供

　10月に入って問屋各社ともジャケットやカーディガンなどの冬物商品が出揃った。コロナ禍が一段落した中で、秋から冬にかけてのお出かけ需要を見込んだもので、今年は特に素材にこだわった商品が目立つ。一方で、チュニックは依然として各社が力を入れている商品で、各社とも自社らしい提案を強めている。

11月、12月はグッと冷え込む予想

　気象庁の３カ月予報によると、11月に入って気温が下がると予想されている。東北地方は11月、12月が平年並か低い確率が70％、関東甲信は、10月は平年よりも高い気温が50％だが、11月に入ると、東北地方と同様に平年並か低い確率が70％となっている。特に低くなる確率は40％で、今年は残暑が長引いたが、11月には本格的な冬支度の気候になりそうだ。

　問屋各社の店頭にもダウンやボア付きジャケット、カーディガンなどの冬物アウターが出揃った。いずれもデザインや素材にこだわり、価格をリーズナブルに設定しているのが特徴で、店頭で活発に動く、力のある商品を提案している。

ジャケットは広いバリエーション

　ダウンや中綿ジャケットは防寒着の定番だが、各社ともダウン比率を高めた上質な商品をリーズナブルな価格で提供する。

　宮入２階（横山町６の18）はジャケットの品揃えを充実させた。中綿キルティングジャケットは裏にボアを付けた防寒着で、軽くて着やすいのが特徴だ。ダウンジャケットはダウン比率が80％でありながら卸値が３９８０円とリーズナブルに提供している。このほか、ウールライクの素材を使ったジャケットもオススメだ。

　内藤商事リラレーヌ（東日本橋３の13）は英字をプリントしたスポーティーなダウンジャケットを提案する。フード付きで、ダウン比率が80％。アウトドアで使い勝手のいいアイテムだ。このほか、モコモコ感のあるボアフードが付いたジャケットも毎年人気の商品だ。

素材にこだわり、着心地感の良い商品

　ベストやカーディガンも冬物では欠かせない。今年は素材にこだわった商品が目立つ。

　ニューいちやま（横山町８の14）はイタリア製生地を使用し、日本で縫製したコートを提案する。フード付きとファー付きの２種類で、カラーバリエーションとデザインは豊富だ。通常は卸値で１万数千円で卸す商品を、数量限定で７８００円で提供する。

　宮入１階（横山町６の18）はモヘア混素材のベストとカーディガンがオススメだ。モヘアはトルコ産のアンゴラヤギの毛で、柔らかくて、保温性の高い素材として知られる。多色使いの糸で織ることで、家でも、ちょっとした外出にも着こなせる商品に仕上げた。

　内藤商事リラレーヌはリバーシブルのコーディガン。コート丈で、使い勝手のいいアイテムに仕上げている。

　一方、パンツ専門卸の丸田産業東京支店（横山町２の３）はポリエステルと綿の混紡でイタリアンテーストのツイード生地で美脚ストレートのパンツを提案したほか、起毛の暖かパンツなどもリーズナブルな価格で提供する。

チュニックは欠かせないアイテム

　チュニックは四季を通して人気のアイテムだ。冬物では各社ともデザインにこだわった商品を提案する。

　アクロスアンジェリーナ＆ＬＯＸ、ＭＡＸ（横山町６の15）は、それぞれ冬物チュニックのバリエーションをを広げた。アンジェリーナは起毛のレース刺しゅうをあしらったチュニックで、肩から斜めに切り替えを入れて、重ね着風のデザインが特徴だ。ＬＯＸはジージャン、ＭＡＸはグレンチェックのベストと、共に重ね着したように見えるデザインが面白い。

　宮入１階はスヌード付きのチュニックを打ち出す。衿元にスヌードを巻いてコーディネートのバリエーションを広げる。幾何学柄のシャープなデザインで大人の女性のおしゃれを演出する。

　チュニックはコーディネートアイテムとしても売り場には欠かせない商品となった。ジャケットやコート、ベストなどの商品を合わせて販売したい。