スピード感と柔軟性をもって
横山町奉仕会 副会長 武田 洋
新年明けましておめでとうございます。
昨年1月に起きた能登半島地震の記憶もまだ新しく、復興への道のりも半ばの今、世界各地では紛争が絶えず、数多くの国で不安定な政治状態が続いています。従来の秩序は乱れ、融和は望めず、何が起るのか予測さえも難しい状態であると思います。
我々の街を振り返ってみましても、異常気象、ライフスタイルや価値観の変化そして多様化に伴い、従前のサービスや商材の提供だけでは、お客様のニーズに対応出来なくなっております。来街されるお客様にとって魅力ある問屋そして問屋街とはどうあるべきなのか。ただ問屋として今できることの努力だけでは、お客様の真の問題解決へのお手伝いができないのではないか。私ども問屋自身の将来が不透明な中で、私共は今の変化を俯瞰的に捉え、お客様と共に試行錯誤しながら将来に向け新しいことに挑戦していかなければならないと思っています。
まず、マーケットや消費行動を注意深く観察することで、気づいていなかったニーズやすきまが発掘され、新しい商品が生まれるヒントが発見できるのではないでしょうか。マーケットサイズがたとえ小さくとも、スピード感と柔軟性をもって、オンリーワンをお客様に提供できないか、挑戦を恐れず、常に新しい商材を発掘し、お客様に提案し続けることが我々問屋の存在意義ではないかと考えております。今年は巳年です。常に「新しい」を心がけ、脱皮することで新たに成長し続ける年に是非ともしてまいりたいと思います。お客様にとって、問屋街に来れば、いつも新しい発見があるよう頑張ってまいります。
最後になりましたが、本年が皆様にとって素晴らしい年になりますよう心よりお祈り申し上げますとともに、本年もどうぞよろしくお願いい申し上げます。
【丸太屋㈱社長】
問屋街で減ったもの、増えたもの
横山町奉仕会 副会長 青柳 茂
新年明けましておめでとうございます。
横山町問屋街は毎年少しずつ街が変化し、10年前と比べると街全体が変容しています。卸を営む問屋の店舗数が目に見えて減っています。東日本大震災やコロナ禍の影響は大きく、閉店、廃業する問屋が相次ぎました。全盛期と比べると半減したようにも思えます。問屋に代わってマンションやホテル、カフェ、飲食店、スポーツジム、スーパーマーケット、ドラッグストアが進出し、人の流れも変わってきました。ベビーカーを押す家族連れやペットの犬と共に散歩する人、また海外からの旅行者は大きなキャリーバッグを引いてホテルを探しています。
一方で、来街されて商品を仕入れる小売店様はその回数が減っています。週1回訪れていた人が月に1度になり、月に1度だった人は3カ月に1度になりました。横山町を訪れた小売店様からは「食料品や公共料金の値上げで、衣料品までお金が回ってこないよ」との声が聞かれます。厳しい状況が続いていますが、食と同様に衣類も生活していく上では必要なものです。それを提供するのが問屋の役目です。今年も頑張っていきたいと思います。
【青柳㈱社長】
問屋の中核機能「在庫」が重要
横山町奉仕会 副会長 村上 信夫
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて昨年の弊社ですが、コロナ禍明けからの急激なゆり戻しによりご注文が殺到したため、夏季は店舗を閉めて出荷に専念させていただきました。大変ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
目下の課題は在庫の確保です。インフレもさることながら、円安に起因する現場の外国人労働者の退職や大手チェーン店による工場のキャパの取り合いなどが発生し、慢性的な品不足、材料不足に陥っております。今後も続くことが予想されており引き続き協力会社と連携しながら安定的な供給に努めてまいります。
問屋の中核機能「在庫」がますます重要になってくるかと思われます。皆様方におかれましても事前のお問い合わせや余裕を持ったご注文をお願いいたします。
また横山町問屋街もここ数年でだいぶ様変わりしました。外国人観光客や小洒落たカフェなどが増え、繊維街というよりもっと広く捉えたファッション街に変わってきている気がします。路上喫煙やゴミのポイ捨て問題などいままでなかった問題も発生してきております。
この街の強みは奉仕会や問屋連盟などの団体が結束し街一丸で動けることです。引き続き街の皆と協力し合いながら、関係する皆様方の発展に寄与できるよう西沢会長の強力なリーダーシップのもと、色々な施策で頑張っていきます。今後ともよろしくお願いいたします。
【丸三繊商㈱社長】
実りある「対話」のために、自分を元気に
横山町奉仕会 副会長 鳥山 貴弘
謹んで新年のお慶びを申し上げます。今年度より横山町奉仕会の副会長を務めております、日東タオル株式会社代表の鳥山貴弘です。平素より格別のご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
経済環境は急激な円安や原価高騰、市場環境の急変に加え、政治的・地政学的な情勢も不安定で、中小企業にとって大変厳しい状況です。
これら答えのない課題に対し、小さな企業規模の私たちができることは、真摯な「対話」を重ね、関係企業・地域の皆様と一丸になって前進していくことではないかと考えます。しかし、真に実りある「対話」を実現するためには、参加者が心身ともに健康で、文字通り「元気」であることが何より大切です。外部環境の厳しさを嘆くより前に、まずは私たち自身のメンテナンスに心を配りながら、元気ハツラツで意見交換を進めて参りたいと存じます。ちなみに、本年5月には「神田祭」が開催されますので、地域の絆をより一層深め、活力ある問屋街につなげたいと願っております。
また、現在は生成AIなどの技術の進化が目まぐるしく、働き方や学び方の価値観も非常に多様です。時代の最先端は走れなくとも、それらの技術や新しい価値観を拒否せず、楽しみながら学び取り入れていく姿勢で、みずみずしい好奇心を忘れずに、日々を過ごしていきたいと考えております。(なんと、この文章も生成AIの技術を一部利用しながら作成しております!)
末筆ながら、皆様のますますのご繁栄とご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
【日東タオル㈱社長】