3月の気温は気象庁の予測に反して、週によって上下した。春物商戦は気温の変化に翻弄された専門店が多かったのではないだろうか。その中で横山町奉仕会の売出し「春の問屋まつり」(3月17〜19日)の期間中には春物を仕入れる多くの専門店が訪れた。春商戦は中盤から終盤戦に向かう。桜の行楽シーズンに売り上げを伸ばしていきたいものだ。
4月上旬は売れ筋商品を追加で仕入れ
2月の春物商戦は低温の影響で大手アパレルやファッションビルなども相対的に低調に終わった。繊研新聞によれば、「既存店でオンワードホールディングスが1・2%減、ワールドが8・0%減で、三陽商会は横ばいで推移した」という。ファッションビルや駅ビルでも気温に左右されないオケージョンアイテムやインバウンドは順調だったが、春物衣料は全般的に低調で、防寒衣料の販売を継続した売り場もあった。3月は気温の上昇もあり、春物ニットやジャケットが少しずつ動き出している。
そうした状況は専門店も同じだ。2月は気温が上がらないことで「春物はほとんど動かなかったが、3月に入って気温が上がり、少しずつ動き出した」と話すのは、横山町で仕入れる都内の専門店だ。特に3月半ばに気温が上昇したことで、横山町問屋街を訪れた専門店の春物仕入れが活発になった。桜前線の話題も後押ししたのだろう。ある問屋は「いよいよ春を感じるようになり、前売り店頭での販売が上向いてきた。春を実感したことで春商戦最後の仕入れが活発になったのだろう」と話す。ただ、春商戦がずれ込んだことで「はっきりとした売れ筋が見えにくい」というのが現状で、3月末から4月上旬には「春商戦終盤に向けた売れ筋商品を専門店の皆様にご提案できるのではないか」としている。
早めの夏物の品揃えが必要
気象庁によれば4月、5月の気温は「平年並みか高い」と予想している。4月後半からは夏物を意識してどのタイミングで投入していくかがポイントだ。横山町の大手卸、宮入は4月20日からの大売出し「春の宮入祭」で夏物をスタートする。昨年は5月に夏日を記録した。ゴールデンウィーク前には夏物商品をある程度仕入れておく必要がありそうだ。
ここ数年、「夏が長くなっている」というのが実感だろう。今年も猛暑が予想されているが、シーズンMDを見直し、夏物の実需期を従来の5〜8月から9月までに変更する大手アパレルもある。夏物をいかに展開していくかを早めに考えておく必要がある。盛夏に向けては麻や綿の天然素材に加えて、接触冷感素材などを積極的に用いた衣料が広がるなどの動きもある。夏物、盛夏物の商品を、どれだけの量、いつ仕入れるか。どのように品揃えしていくか。問屋の担当者と打ち合わせていく必要があるだろう。
盛夏には雑貨の販売が有効
猛暑が続けば衣料の販売は減少傾向になる。それを補うのがファッション雑貨や涼感グッズだ。夏物衣料に加えて雑貨をいかに店頭で展開して売り上げを確保していくかを考えていくべきだろう。
携帯扇風機「ハンディファン」は夏のヒット商品になっている。横山町奉仕会では丹波屋やシモジマ馬喰横山店で仕入れることができる。帽子のマンウは夏の日差しを避けて、おしゃれを演出するアイテムを揃えている。「ここ数年は、男性が使うケースが増えている」という日傘も注目だ。小宮商店と宮入第一支店は品揃えを充実させている。顧客のニーズにマッチした雑貨を取り入れたい。