西武池袋本店(そごう・西武)

 そごう・西武は西武池袋本店の本格的改装工事に着手し、来年1月から段階的にオープンし、夏には百貨店のグランドオープンを予定している。売り場面積は現在の約半分に縮小し、残りの部分には家電量販店が出店。秋には全面開業する予定。そこう・西武は23年9月にセブン&アイ・ホールディングスがアメリカの投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループに売却し、パートナーとして参加したヨドバシカメラを運営するヨドバシホールディングスが西武池袋本店の土地と建物を取得。家電量販店が入ることが決まっていた。

 今回のリニューアルについて同社は「メゾンをコンセプトに、クラス感と洗練、アートの3つの要素によって構成する」としている。売り場面積が約半分になることから「ラグジュアリー」「コスメ」「デパ地下」を中心に強化していく。ラグジュアリーは世界のトップ約60ブランドを揃え、メンズとレディスの複合ショップで展開するほか、宝飾、時計、香水などを強化する。売り場面積は改装前と比較して1・3倍。コスメはカップルがパートナーと共に選べるユニセックスブランドを導入。約60ブランドで、売り場面積は改装前の1・7倍となる。デパ地下は「自店のパワーコンテンツ」と位置付けて、180店の出店を予定している。また、外商機能もさらに強化していくという。今後、同店のコンセプトをそごう横浜店、そごう広島店など他の店舗にも展開していく予定で、同社では「新しい西武池袋本店に期待してほしい」としている。