日本橋問屋街のまちづくりと活性化を推進する横山町馬喰町街づくり株式会社(宮入正英社長)は東京都中央区、UR都市機構(東京)と協力し、「日本橋問屋街中期建替えモデル創出プロジェクト」をスタートした。問屋街での事業継続を可能にするモデルとなる施設を建築するもので、2025年4月中旬頃の完成を目指す。

 場所はYYパークに隣接する約25㎡の土地。建設されるのは木造2階建てで、1階は飲食店などの店舗、2階はインキュベーション(起業及び事業創出を支援するサービスや活動)を目的としたオフィスの入居を計画している。入居者は公募する予定。

完成予定模型

地鎮祭に臨む宮入正英社長

 

  同社は、日本橋の問屋街である横山町と馬喰町を商業の街として発展させることを目的として、「日本橋問屋街デザイン協議会」の主管によって17年に設立された。横山町奉仕会が中心となり16年に策定された「問屋街ヴィジョン」と「デザインコード」の実現に向けた活動を行う一方で、将来に向けた問屋街の活性化を促す活動を行っている。

 20年には今回の建設予定地に幅広い業種の交流拠点「+LOBBY(プラスロビー)」を開設した。22年にはUR都市機構と共に取り組む街づくりが評価されて、日本デザイン振興会の「グッドデザイン賞」を受賞した。

 今回の取り組みは横山町、馬喰町で問屋を営む企業にとってはこれからの中期的な展望をもたらすものだ。問屋街では同プロジェクトの成功に期待する声は大きい。