横山町の問屋各社の店頭は晩秋に向けた商品が本格化してくる。そこでこの9月以降の秋冬物商戦で特に動きが活発な商品、今後各社が強く打ち出す商品をカラーページで特集した。長い期間販売できる商品や手軽に羽織れるジャケットのほか、雑貨などバリエーションは豊富だ。

寒暖差に注視したアイテム提案

 横山町の問屋各社によれば、「気温が高い状況の中でもジャケットやカーディガンなどの秋物の動きが次第に活発になってきた」という。一方で、初秋向けの気軽に着られるチュニックなどの動きも良く、秋物のピークへ移行していく中で「つなぎのアイテムとして専門店様が仕入れていく」という問屋もある。

 トーヨー(横山町6の13)は10月のオススメとしてチュニックベストに加えて、寒暖差がある中でも気軽に羽織れるアイテムを打ち出す。表がシープ、裏がシャギーのベストは薄いカットソーにも手軽に合わせることができる。また、「今年のイチオシアイテムはツィード風チェックジャケット」と、エレガントなテーストを秋冬の新作として売り場に投入する。

 ニューいちやま(横山町8の14)はベルマー素材を使用したチュニックがお薦めだ。色鮮やかな発色と肌触りの良さが特徴で、今年はフロッキー加工のアイテムを提案する。ジャケットは同社が得意とするアイテムだが、今年は発熱、ソフトタッチの素材「インターアクション」を使用したジャケットを投入した。このほか、リヨセルとウールの混紡のロングセーターが好調な売れ行きを見せている。

パンツや雑貨に注目

 パンツは各社とも充実。肌に柔らかく、はき心地が良い商品を打ち出す。

 パンツ専門卸の丸田産業東京支店(横山町2の3)は今年、「肌柔スリムストレートパンツ」をオリジナル開発した。シルクのような光沢とつるりとした肌触りが特徴で、「幅広い年齢層に提案できる」としている。また、「転写デニムプリントストレートパンツ」は「シーズンを超えて一番人気」だという。

 このほか、店頭を演出する雑貨なども秋色一色になった。

 丹波屋(横山町7の17)はバッグやソックスなどを豊富に品揃えしているほか、店頭を演出するグッズも充実させた。

 日東タオル(横山町6の3)はちょっとした暖が取れるハーフ毛布などがお薦めだ。

 幅広い商品が揃う横山町。目前の秋冬商戦は積極的な商品提案をしていきたいものだ。